時の話題 「波風立つ」

 台風の季節を迎え日本列島を襲う。幸い甚大な被害に及ぶ大型台風はここまで無いものの、俗に言う二百二十日(9月10日)までは危険性を孕んでいる。今年は南洋の海水温が異常に高く熱帯低気圧→台風になる確率が上がっており要注意だ。
 高い海水温は本道のサケ定置網漁に影響し8月末に解禁された日本海北部(稚咲内~宗谷岬)の声問定置で1匹も獲れないという珍事もあった。その後はぽつぽつ揚がるようになったが少ない。20度どころか23、24度の海水温ではサケも沖合から母なる川めざし寄り付くことはない。
 6日は5年前に北海道全域の明かりが無くなるブラックアウトが起きた日であった。胆振東部地震による国内初めての全域停電で本紙も創刊以来68年目にして休刊という憂き目に遭うなど4日間ほど混乱が続いた。
 稼働停止中の泊原発を除くと発電量最大の苫東厚真火発(1~3号機)に依存していた北電の弱点を突いたもので、このような事なきよう今年4~6月で史上最高の利益を上げた北電は対処しなければならない。
 そうこうして秋が深まり雪の季節を迎えるのだが、福島第一原発処理水の海上放出に抗議する中国の日本産水産物の禁輸で稚内産のホタテ、ナマコの動向が心配されるも国が補償するようなので当面の危機は脱したとはいえ禁輸が長期に及ぶ時の対策が課題として浮上しよう。
 ところで稚内市役所新庁舎建設の基礎的工事は始まるも市道緑富岡環状線の未工区間の着工が遅れている。何かトラブルでもあったのかね?