協力し生きる大切さ説く 大谷高 60周年特別教育講演会
大谷高創立60周年を記念した特別教育講演会が8日、文化センターで開かれ、生徒や市民が教育の大切さなどについて学んだ。
記念講演会に参加した生徒と市民の300人を前に、吉田幸麿理事長が「60周年を迎え市民に支えられここまで運営してくることが出来ました。人間教育がどのようなものか意味のある講演会にして欲しい」などと挨拶。続いて真宗大谷学園専務理事の真城義麿さんが「たずねよう なかまとともに生きる意味」と題し講話した。
真城さんは冒頭、人として生まれた自分の存在は奇跡であり、どの命も意味・価値がない訳がないとした上で教育を受けなければ人間として成り立たず社会が滅びてしまうと述べた。
社会のルールとして裁き、学び、癒し、弔いのが必要なものであるとする中、遥か昔からホモ・サピエンスである人間が今日まで生きてきたことついて「人間は元々、弱いという自覚があり協力しようとすることを大切に生きてきた。共に生きようとするのが人間らしさです」と寄り添うことや学びを深めることで人間らしく生きる喜びがあることについて説いていた。