2年後供用に向け着工 9月議会 市長が新庁舎など行政報告
9月定例市議会は8日から28日までの日程で開会。補正予算案13億3781万円など議案が上程され、初日は工藤市長が4項目について一般行政報告した。
安全祈願祭を終え8月上旬から建設工事が始まった市役所新庁舎について、工藤市長は既に土地の造成、地中熱利用の試掘を終え現在、安全フェンスの設置が進められ、今年度中は基礎工事を進めるための掘削工事を進めるとした。
来年度は庁舎本体の工事に着手、電気や機械、給排水など関連工事を順次進め、令和7年6月末に建設工事が完了し秋に供用開始するとし「建設と同時にDX社会に対応した市民サービスの在り方、業務の進め方についても新庁舎の整備を踏まえ行政として将来にわたり時代に合わせた役割を果たしていきたい」と述べた。
6月21日~7月26日まで運航されたフジドリームエアラインズ(FDA)の稚内チャーター便について、小牧や中部など全国20空港から110便が運航され、58ツアー7416人の送客があったことを報告し「地域経済の活性化に大きく寄与したものと考えている。11月には航空会社へ訪問し、今後も継続してチャーター便の運航と運航期間、便数の拡充などの働きかけをしたい」と述べた。
公共交通の維持と利便性向上を図るため8月21日から開始したJR宗谷線調査・実証事業について、幌延、豊富などから稚高や大谷高までの高校直通バス実証運行で毎日20人程度の高校生が利用したことを説明。JRの利用促進に向けて9日から札幌発着で3週続けて稚内入りする豪華観光列車「ロイヤルエクスプレス」など観光利用促進のための取り組みについて「物流など旅客以外の活用方法などについても引き続き関係機関と知恵を絞りながら、あらゆる観点で必要な取り組みを進めていきたい」とした。
ほかには4年ぶりに開催された稚内みなと南極まつり、今月3日あった日本最北端平和マラソン大会など夏季イベントを中心に報告した。