川内、兼重選手が優勝 最北端マラソン フル・ショートに1074人参加

 第6回日本最北端わっかない平和マラソン大会が3日、海岸線沿いなどを走るコースで行われ、道内外や台湾、香港の海外から参加した1074人のランナーは最高気温が25度を超える暑さの中、沿道からの声援を受けゴール目指しひた走った。
 宗谷岬をスタートし北防波堤ドーム前をゴールのフルマラソンには658人、北防波堤ドーム発着のショート(2・5・8㌔)には416人が参加。フルマラソンは午前9時の号砲と共に宗谷岬をスタートし、ショートは午前9時50分の8㌔を皮切りに順次スタートした。
 フルマラソンの男子はゲストランナーの川内優輝さん(36)が2時間24分51秒のタイムで優勝。女子もゲストランナーの兼重志帆さん(34)が2時間56分16秒で1位になった。両選手ともに2019年第2回大会以来、2度目の優勝。
 昨年の大会では優勝選手に4分以上離され2位で終わり、リベンジを誓っていた川内選手はレースを終え「スタート時から向かい風と暑さで後半はペースが落ちましたが、優勝できて嬉しい」と語り昨年11月に長男が産まれて父親になったことで「息子の存在は大きく力になりました。稚内のコースは利尻山が見え、風車が建ち並ぶ光景は素晴らしい。また、来年も参加したい」と報道陣の取材に答えていた。
 昨年はケガで出場を辞退した兼重選手は2度目の優勝に「万全な体調ではなく、強い選手もいたので優勝できるとは思っていなかったのでうれしい」と喜びを語った。
 フルマラソンの完走者は88%の578人。