急きょ利尻から稚内へ にっぽん丸 乗客350人は観光楽しむ
商船三井クルーズの大型客船「にっぽん丸」(2万2472㌧・全長166㍍)が1日朝、稚内港に入港した。寄航地の利尻港が悪天候のため急きょ稚内入りしたもので、乗客は出発するまでの夕方までの間、稚内観光を楽しんでいる。
乗客350人が乗船したにっぽん丸は大手旅行社JTBの「飛んでクルーズ北海道」というツアーで31日小樽港を発ち、1日朝に利尻港に入港する予定だったが、強風で波高く急きょ稚内港へ進路を変更し午前9時過ぎ、末広埠頭東岸壁に着岸した。
稚内のゆるキャラ「出汁之介」と「りんぞうくん」が出迎え、乗客はバスの乗る前などに記念撮影していた。福岡からの夫婦は「利尻に行けなかったのは残念ですが、稚内観光を楽しみたい」とタクシーで宗谷岬に向かった。
船から下りた乗客は午前中、バス2台、午後はバス3台で稚内公園、北防波堤ドーム、 副港市場、宗谷岬を回った。タクシーやシャトルバスで市内観光を楽しんだ人もいた。
船は午後5時半頃、次の目的地の羅臼に向かう。