時の話題 「ジャニーズ性被害」

 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(2019年死去)の性加害事件を調査していた外部専門家による再発防止特別チームはジャニー前社長のジャニーズJrへの性加害を認定し、被害者は少なくても100人以上にも上ることを明らかにした。会社のガバナンス維持のためには藤島ジュリー景子社長の辞任は避けられないなどと記者会見した。
 故ジャニー氏の性加害は40年以上前から一部週刊誌で報道されていたが、テレビ局を中心にしたマスコミ各社は、ジャニーズ事務所所属の歌手やタレントなどにそっぽ向かれては経営に影響するとして報道を極力控えてきたことが事を大きくしてしまった。
 性被害を受けたJrの子ども達は親はじめ親類や友達に相談しなかったのであろうか。恥辱的な事なので誰にも相談せず耐え忍ぶしかなかったのか。おそらくそうだったのであろう。
 仮に親に相談したとしたなら親は何らかのアクションを起こしたはずであろうし、被害が数十年にも及ぶ中で隠ぺいできるレベルでなく摩訶不思議なことである。
 被害を受けた子ども達にしてみれば「自分だけ我慢すれば第一線に出てスターになるかも」などと思うほど〝ジャニーズ王国〟の権勢は絶対的であった。その子ども達の功名心を逆手に取った卑劣な故ジャニー氏。
 その事実を知っていながら黙認していた姉のメリー藤島さん(故人)と娘で現社長の藤島ジュリー景子氏、そしてマスコミの罪は重い。弱きを助け強きをくじくのが社会の木鐸たる使命でないのか。