剪定作業、大掛かりに 旧瀬戸邸中庭 庭師がもみじなど整える

 国の登録有形文化財に指定されている旧瀬戸邸の中庭で、平成24年の一般開放から初めて大がかりな庭木の剪定作業が行われ、庭師が色々な木にハサミを入れ綺麗に整えた。
 昭和20年代後半に住宅が建築されたのと同時に中庭も整備され、5㍍ほどに育ったサクラやオンコ、もみじなど大きめな樹木の枝が外の電線などに引っ掛かりそうになったための危険回避と、庭の景勝整備として剪定作業が28日午後から行われている。
 建物を管理する市教委から業務を請け負った市内の業者と札幌の庭師2人が、梯子に登って混み合ったりし全体の形を悪くしている枝を切り落とし、形を整えていた。
 作業は30日夕方までには終わる予定で、庭師になって3年目で修行中だという女性(27)は「3年~5年後の木の成長具合を想像しながらバランス良くなるようハサミを入れています」と話していた。
 旧瀬戸邸スタッフは「剪定する前の写真と見比べると綺麗な庭になっています。旅行者や市民の皆さんに中庭は人気がありますので剪定を終えた中庭の景色を縁側などから楽しんでほしい」と来邸を呼びかけている。