時の話題 「ひまネタでも」

 弊紙のような地域紙の良いところは読者の皆さんとの距離がかなり近いことであろう。しかし現実は良いことばかりでなく近過ぎるため互いが身近になり予期せぬ事が起きることもある。
 だいたいが良からぬ事だが、偶には感謝されることもある。過日Kさんから「離紋」を何と読み意味は?との電話を戴いた。お盆の16日、墓参りに出掛けた紋別を離れたことを表現したのだが当然辞書に認められておらず筆者宛に電話をくれた訳である。その地から去ることを離〇、稚内から去る場合には頭文字を取り「離稚」と表現するが、それと同じ意味で紋別を離れるということである。当然常用語でなく辞書には載っていない。
 物書きばかりでなく仕事のプロというのは通常の仕事に加え自分がやった仕事を何かの形で残そうとする。全くくだらん事だが「離紋」もその一つなのだろうと理解して戴くと有難い。
 このようなとりとめないことは別にし、プロである以上、自らの足跡や業績を後世に残したいと思うのが人情で、偉人と言われる人だけでなく努力するものだが、回りを見ていると身の程を知らないと言うのか、身の丈を超える立場に就き、その気になっている人がいる。
 人というのは相手が馬鹿・間抜けであっても直截言うことはなく「何でこんな奴におべんちゃらを言わなければならないのか」と思いながらも馬鹿な奴と対するのだから推し量れない。
 天命などと自惚れず社長なら社員から与えられた役職なのだという謙虚さも必要だ。