押し付ける教育でなく 平岡大谷高校長語る
大谷高の平岡祥孝校長は、子どもたちの〝学び〟がより豊かなものになるようにと、基礎学力の定着など教育の大切さについて語った。
「学力を定着させるには、何のために学ぶのか子どもたちに目標を伝えなければならない。押し付けるのではなく納得させることが大切なのです」と平岡校長は真っ先に話す。
今年6月に実施された文部科学省の全国共通学力・学習状況調査の結果が公表され、道内の小中学校は全国と比べ点数は下回ったものの、全教科での差は2㌽以内に縮まった。
この結果を受け、平岡校長は全国との差が縮まるのは良いことだとする一方、学びの本質の重要性について再認識する必要があると言う。
文章や情報を正確に読み解く力に加え、それを発信するために適切な文章を書いたり説明したりする力は社会に求められているとし「学校での学習は社会生活や仕事のベース(基礎)になる。キャリア教育はその一端を担うものであり、学生のうちから基礎学力や教養を身に付けることが大切です。学びの本質原理・原則を理解させる教育のあり方を考え主体性を育んでいくべき」と話す。
自らも中高連携教育の一助になればと出前授業を通して生徒たちに基礎学力の大切さやマナーについて講話している平岡校長は「高校でも学校の空き時間を活用し、効果的に学習できるよう努めております。社会への架け橋となるよう今後も取り組んで行きたい」と教育に対する使命感を抱き稚内の教育レベルアップに努めている。