念願のマンゴー実る 稚内衛生公社 パパイヤ、レモン、巨峰も
稚内衛生公社がサラキトマナイで運営する汚泥乾燥燃料化施設オデッセイの熱エネルギーを活用したビニールハウスで、目標としていた念願のマンゴーが実り収穫期を迎えた。
2021年、施設のボイラー熱を活用し、ビニールハウスの地下に温水を送ることで地熱を発生させ、熱帯地域などで栽培されるマンゴー、モンキーバナナ、パパイヤのほか、巨峰やレモンなど試験的に育ててきた。
今年2月、真冬でありながらも花を咲かせたマンゴーは順調に成長し、一本の木には10個ほどが実った。熟したものはオレンジや黄色の美しいグラデーションでトロピカルな雰囲気を醸し出している。
このほかにもパパイヤは大きいもので20㌢以上の果実をつけ、レモンや巨峰なども実っている。
3年間、試行錯誤を続けてきた根本常務は「苦労が実り嬉しい。まだまだ手探りな部分はありますが、土の配合による生育など根気よく続けたい」と話し、食味したマンゴーについて「甘味の中に酸味がありさっぱりしている。今まで食べたマンゴーで一番美味しかった」と手塩にかけ育ててきた果実の出来映えに満足していた。