時の話題 「甲子園大会」

 高校球児の1年総決算ともいえよう夏の甲子園大会が開幕した。折よく休刊日と重なった初日の7日㈰、買い物に出掛けた以外の試合すべてを見たが、真っ黒に日焼けした選手達の姿ばかりでなく最後まで諦めない姿勢にいつものことだが「こうあらねばならない」と思った次第だ。
 全国高校野球選手権大会は前身の第1回全国中学校優勝野球大会から今年で105回目になる。基本的に49都道府県の予選を勝ち抜いたチームが出場するが、東京都と北海道は2校ずつ出場し、最初からトーナメント戦のサバイバル戦が繰り広げられる。
 都道府県別の優勝回数は大阪府が14回と断トツで和歌山、愛知が8回で続き北海道も2回優勝している。駒大苫小牧高のマー君こと田中投手(楽天→ヤンキース、楽天)の活躍は記憶に新しい。
 昨年は仙台育英が東北勢として初めて深紅の大優勝旗を手にし〝白河の関越え〟を成し今年は連覇がかかる。その仙台育英が第1日目の3試合目に出場し浦和学院(埼玉)に対し19対9と圧勝するも次の試合は東北勢同士の聖光学院(福島)と対戦する。打線、投手とも強いが、ちょっとした勝負の綾を乗り越えられるか興味深い。
 北海道勢は3日目の8日第2試合でクラーク国際が古豪前橋商(群馬)、5日目の10日第2試合で全国最多40回出場の北海が明豊(大分)と対戦する。
 お盆にかけての暑い時期に行われる甲子園大会の醍醐味は球児の溌剌としたプレイは勿論、良くも悪くも意外性があることで、守備で度肝を抜かれる。熱い夏がやってきた。