今宵のおどり順延 みなと南極まつり 掉尾飾る花火は予定通り
第60回稚内みなと南極まつりが5日、4年ぶりに開幕した。降雨のため会場が変更になったものの、南極樺太犬慰霊祭を皮切りに始まったが、5日夜に行われる予定だったてっぺんおどりと南極おどりは雨で順延され6日午後6時から中央アーケード街周辺で32団体850人が参加し行われることになった。
掉尾を飾る大花火大会は予定どおり午後8時半から行われ、2000発打ち上げられる。
6日午前9時からは第一副港で熱戦が繰り広げられる稚内副港ボートレースほか、6日までの2日間は第41回わっかない観光物産まつりなど盛り沢山の内容で開かれる。
「屋内に開場移し開催 南極犬慰霊祭と縁日コーナー」
稚内市こども会育成連絡協議会主催の南極樺太犬慰霊祭は5日、文化センターで執り行われ、参列者が南極で犠牲になった樺太犬の冥福を祈った。
参列した関係者約80人が黙祷を捧げたあと稚内市子ども会育成連絡協議会の木村裕一会長の「あなたたちの有志は今後も永遠に語り継がれ心に深く刻まれることでしょう」との慰霊の言葉に続き、工藤市長(代読川野副市長)が「先人の樺太犬に対する愛情と功績を末長く語り続けます」などと挨拶した。
稚内子ども会の代表者、朗読ボランティア栞の会の目時律子さんらの献詩のあと、エンジェルボイスによる「タロー・ジローのカラフト犬」の献歌、参列者による献花が行われた。
子ども縁日コーナーは雨のため中央アーケードから会場が文化センターホールに変更されて催され、スマートボールや射的などで遊ぶ子どもたちの楽しそうな声が響いていた。
4年ぶりの稚内みなと南極まつりの催しとして、5日午前11時半から始まった縁日コーナーには、夏休み中の小学生らが親と訪れ、ヨーヨー釣りやスマートボール、射的、ストラックアウト、輪投げなどを楽しんでいた。
相沢食料百貨店駐車場で開かれている第41回わっかない観光物産まつり(6日は正午~午後9時半まで稚内駅前広場)は、市内8店が飲食ブースを出店し沖縄県石垣市や鹿児島枕崎市の特産品フェアコーナーなどがあり、朝から雨で生憎の空模様とはいえ市民はそれなりに楽しんでいた。