時の話題 「回復しつつあるが」
稚内信金が稚内など192社(調査数193)の4~6月期の景気動向をDI値としてまとめた。
製造業では食品部門やその他部門が受注額収益とも大幅に改善する一方、水産加工と土石・骨材は悪化した。
卸・小売業では食料品部門が売上、収益とも改善し、衣料品、自動車の売上は改善した一方、原油高や冬場の気温が高めだったことから燃料部門の売上は昨年より悪化し、資材高が直撃している建築資材部門は売上、収益とも低調だった。
サービス業は、旅館・ホテル、クリーニング、自動車整備、福祉・介護、飲食店の全業種とも好転した。
建設業は総合工事、設備工事とも芳しくなく、稚内市部が厳しい状況にある。
運輸業は一般旅客、貨物とも大幅に改善しとりわけ全国旅行支援の効果もあって一般旅客の改善が著しい。
冊子「景況レポート」を読み痛感するのはここに来ての急激な経済回復である。ウイズコロナの旗印宜しく少々感染が拡大しようが経済回復にまっしぐらの姿勢に反転したのはワクチン、マスク着用・非着用の国としての公認など感染する恐怖にありながらも「いい加減にせい」とする国民の開き直りなのでないのか。
この開き直りを感染拡大期にも発揮するのは難しく、いい頃合いで発揮するという人類の識見がなせる知恵なのであろうか。
コロナに感染してもインフルエンザ並みの感染症と軽視するもインフルでも日本で相当数亡くなっている。5類といえど相手はウイルスである。太刀打ちするのは難儀だ。