きょう安全祈願祭営む 市役所新庁舎 未来の道標となる庁舎と市長

 令和7年秋からの供用を予定している稚内市新庁舎建設の安全祈願祭が29日、建設現場で執り行われ、工藤市長ら関係者が工事の安全を祈願した。
 新庁舎は4階建て延べ床面積6625平方メートル。庁舎建設や旧庁舎解体費などを含め事業費は約70億円となる。
 安全祈願祭には施工業者で建築工事を受注した岩田地崎・富田・石塚JV、強電設備の電建・桜井JV、弱電設備の稚内電気工事・品田JV、暖房換気設備の恵菱・池田・石塚JV、給配水衛生設備の桜井冷熱・大洋設備・渡辺設備JVの工事関係者と市の幹部職員、市議会議員ら合わせて70人余りが出席した。
 令和7年6月30日までの工期で工事の安全を願い鍬入れや玉串奉てんなど神事を終えたあと、工藤市長は築60年近く経つ現在の庁舎は老朽化に加え、耐震不足があるとして新庁舎建設に向けて令和元年に市民による検討会を立ち上げ、建設が決まるまでを振り返り「新しく建設される庁舎は一朝有事には市民の皆さんを守る砦であり、ハードとソフト含めて安心の拠り所となる建物になる」とし「これから中心市街地に槌音が響き、様々な人が行き交う稚内のシンボルが一日一日、その姿を市民の皆さんの前に現していく。街の未来を照らす道標となる素晴らしい庁舎が完成することを期待しています」などと挨拶した。