時の話題 「将来への不安」

 若い頃からの不摂生が祟り肝臓の数値が良くない。不摂生というのは酒類の飲み過ぎであり晩酌(家飲み)は止めるもコロナの行動自粛規制が無くなったこともあり公けな夜の宴が復活し、ベクトルがあらぬ方向に行きつつあるようだ。元々酒類が好きな上、社交好きとあって飲めば飲むほどいい気分になる。
 過日、とある奉仕団体の納涼パーティーに招待され、普通のゲストは会員内輪の2次会には出席しないものだが、既に微酔状態を超え、かなり良い気分になっていた筆者は会員の親睦会に参加してしまい肝胆相照らした。
 酒類同様、勝負事好きの筆者の上を行く某会員らと親交を深める中、突然、「稚内の将来を憂いている」と言うものだから泥酔まっしぐらの筆者が酔いのスピードを緩め話を聞くと、仲間と具体的な行動を取るまで事は進んでおり、小社(プレス)として折に触れ記事にするなど協力して行くことを約束するという一幕もあった。
 八十路と七十路を迎えようとしている一口に言えば年寄りの苦言に近い遣り取りだったが、真剣に話す様子に好感を持った。
 思うに稚内市民は老若男女問わず現状に納得していない訳なのである。口角沫を飛ばすほどではないものの、心の奥底に沈殿するかのような将来への不安に嘖まされているというのが現実か。
 世界は、日本は、北海道は、稚内はどうなるのか。漠然を通り越した不安は微生の点から目にもはっきり見えるほど大きくなってきている。景況時は享楽の日々もいいだろうがカオス(混沌)の時は不安度が高くなる。

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