蝦夷錦などの巡回展 北方記念館 歴史など伝える10余点展示
北方記念館・百年記念塔で宗谷管内巡回展「北のシルクロードと蝦夷錦」が開かれている。27日まで。
蝦夷錦は中国江南地方で作られ、アムール川を経て間宮海峡、宗谷海峡を渡り、アイヌの手を経て北海道に到達したあとアイヌと松前藩の交易によって本州に入り、江戸時代に日本各地で高級品として珍重された。この交易路は「北のシルクロード」と呼ばれ、近年注目されている。
宗谷管内学芸職員連絡協議会が主催する管内巡回展は、函館大の中村和之教授や市立函館博物館の協力を得て、歴史やルートを伝えるパネルなど10点余りを展示している。
来館した人達は蝦夷錦の官服の実物大パネルの前で余り目にすることのない特徴的な竜の絵柄などに見入っている。