甲論乙駁の場面も 市議会民生文教常任委員会
21日、市正庁で市議会民生文教常任委員会が開かれ、カーリング場が入る稚内市みどりスポーツパークの在り方について質疑が交わされた。
市教委の三上総務スポーツ課長が20年度開館以来の利用者が初年度2万5156人(うちカーリング場1万587)、2年度2万9464人(同1万198)、3年度3万7896人(同1万3204)あり、武道場と多目的運動場のこの3年間の利用者数など報告した。
吉田孝史議員(市民クラブ)は同パークが導入している指定管理者制度について「市の指定ということで受託側が市に遠慮がちになり市の方も運営面でのチェックが疎かになる嫌いがある。今後の方針は」と質すと、秋山教育部長は「同制度は行政では精通した人材なく民間のノウハウを活用できるという点でメリットがある」と答え吉田氏の「暫定期間を設け対処すべき」との追及にも「今後も指定管理制度をお願いしている」と答え議論が嚙み合わなかった。
吉田氏は「スケートボードやボルダリングなど若者向けの施設展開をしてはいかがか」とも求めた。
更に吉田氏は開場当初のカーリング大会招致に比べ今は物足りないことを指摘し、市長を混えたトップセールスで今後の大会招致を目指すべきと注文をつけていた。
三上課長によると、8月にチャレンジカップ大会、11月には北海道大会が開催される予定にある。
続いて横澤輝樹議員(市民クラブ)が利用料金について質すと三上課長は「指定管理者に料金全額が入る」と答えると、横澤氏は「指定管理者を受託した民間が利益を追求するのは是非もないものの管理は市が行った方がベターでないのか」と質した。
田端かがり議員(市民クラブ)の「施設の長寿命化を図るのはいいが、20年、50年後の市としてのスポーツビジョンは」との質問には三上課長は「本市は10年計画を打ち出している。長寿命化を図り施設の統廃合を進め市民ニーズに合致した運営を推し進めたい」と答えていた。
相内玲子議員(志政会)は「カーリングの体験がいま観光客に一番求められている」と述べていた。