無残な光景の公園も 市議会総経委 抜海駅、訴訟の結果も報告

 市議会総務経済常任委員会が20日、市正庁で開かれ、JR抜海駅の維持管理費用負担の今後の方向性、稚内市に対する訴訟の控訴審判決の2報告案件、ちびっこ広場・都市公園の整備状況についての調査が行われた。
 抜海駅に関しては川野副市長が抜海、クトネベツ両町内会住民に説明したよう2024年3月までは存続するが、4月以降は廃止するタイムスケジュールにある。
 中村公博議員(市民クラブ)は「駅と駅舎の存廃は別な問題である」と質すと、野村企画調整課長は「駅舎はJR北海道所有なのでその後の存廃に関しては答弁できない」とし千葉一幸議員(志政会)は「抜海駅は実質、住民が維持・管理に努めており観光資源との考え方がある。代替交通については(廃止するまでの1年8カ月間)住民と年複数回、検討するべきだろう」と報告案件なのでしつこくは追及しなかった。
 ちびっこ広場・都市公園整備では近藤文恵議員(公明党)が「遊具の多い所と少ない所があり、子ども達が一番楽しみにしているブランコが無い所も」との質問に、堀都市整備課長は「それぞれ理由があるが、総合的な配置を検討して行きたい」と答え、近藤氏はインクルーシブ教育(障害持つ子ども達のニーズに応える教育)の観点からもちびっこ広場・都市公園整備への善処を求めた。
 佐藤由加里議員(日本共産党)の「危険で遊べない遊具は幾つあるのか」には、都市公園で5カ所7基、ちびっこ広場で3カ所3基あるとし、佐藤氏の「それら遊具を修理するのか廃止するのか」に対し堀課長が「町内会と早急に話し合い結論づけたい」と答えるも納得しない佐藤氏は「早々協議すべきだ」とした。
 岡本雄輔議員(自民政友会)の「(公園など)遊び場なく道路上で遊んでいる子どももいる。方向性は」との質問に、北浜建設産業部長は「地域から正式な設置要望ないが、住民の声として危険な状況にあることは聞いている。土地や安全対策などの問題あるも、しっかり受け止め対処して行きたい」と答えていた。
 中村議員からは砂場の鹿のフン対策を要望していた。
 千葉議員の、実際に10カ所ほど広場と公園を見て回った中「無残なほど整備されていない所がある」などとの指摘に対し、北浜部長は「今後整備する上で利用実態の把握に努め、必要な整備に直ぐにでも取り組みたい」と答えていた。
 新庁舎の稚内郵便局での建設は必要なく工藤市長に対し個人的に損害を求める稚内市への控訴審判判決は却下されたことで原告が4月12日、最高裁に上告の申し立てをしていることの報告もあった。

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