時の話題 「夏らしくない町」

 大雨ばかりでなく北海道を除く日本列島各地は40度に迫ろうかという猛暑に襲われているが、上があるもので16~17日にかけ中国の新疆自治区では52・2度と40度台を通り越しゴルフでお馴染みの米国フェニックスでは45・5度、そして何と米国カリフォルニア州のデスバレーでは53度という灼熱の炎暑地獄になった。
 道内は札幌などでは夏日20度を超え夏らしい天候の一方、稚内など道北地方ではこの数日、20度まで届かない肌寒い日が続き昨日から漸く暑さを感じる天候になっている。
 5月GWでさえ雪が降り7月の神社例大祭でストーブを点ける日がある当地なのだから致し方なかろうと思う反面、夏は矢張り暑い方がいいに決まっている。冷や麦やアイスに舌鼓を打つような日を望むもお天道さまは仲々の遊び好きで万人意識を無視する。
 それでも夏という季節をそれなりに市民は謳歌しており、坂の下海水浴場も明後22日にはオープンする。コロナ禍で閉鎖されており4年ぶりとなる。
 筆者が小学高学年の頃には声問海浜が海水浴場で、一時、坂の下と2カ所開場という年あるも、今は坂の下が唯一、涼を求める市民にとって掛替えない海浜になっている。
 最北端ゆえの冷涼な夏なのだが、滅多に大雨が降ることなく自然災害はほとんど無い。強い風には閉口するがその風は稚内という町のアイデンティティー(存在価値)を示してくれる。
 九州、本州の線状降水帯による豪雨被害を見るにつけ無縁な当地に住む喜びを知る。人生安泰なのが一番だ。

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