時の話題 「勝たねばね」

 勝負というのは勝たねばならない。勉強でも恋愛でもスポーツでも出世争いでも。「敗者の美学」という言葉もあり負けて学ぶ事はあろうが美しくはなく敢えて表現するなら負ける事を知った人は大多数の人間に対し慈悲深さを示せることであろうか。
 スポーツの面白さというのか醍醐味は瞬間々々で鎬を削ることであろう。その際に出る熱量が見る人にも影響を及ぼし感動を与える。畢竟するに見る側が騒ぐほど対峙する相手同士は淡々とやっている。
 幼いと言っても小学低学年の頃の話だが、軍旗将棋という遊びがあり相手の「大将」という駒を倒せば勝つ遊びだが、「スパイ」という駒は他の「軍曹」とか全ての駒に勝つことがないのだが、何故かしら「大将」にだけは勝つのでキーポイントの駒であったのを記憶している。
 勝負を決める綾は「この手では勝てない」という手が勝利に導く。2年ほど遠ざかっているが麻雀ではよく起きる。要するに運・不運の人智の及ばない領域なのである。
 勝負は勝たなければならないのは重々承知するも勝つ者がいることは負ける者もおり人間というのは勝つことを優先してしまう。
 筆者はよく「勝ってなんぼの世界だろ」を口癖にしているが、実のところ生き死にに係らない限り負けてもよくその分は何処かで取り返せばいいわけだ。
 日ハムの試合を見ていると監督、コーチはじめ選手に負けじ魂がない。負け癖続く日ハムへの「喝」はオールスター戦後の後半にでもしようかなと思っている。山は先なのだ。

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