「ようやく明かり射す」 HAP社長ら来社 空港ビル建て替え未定
千歳、稚内など道内7空港の施設管理と経営に携わる北海道エアポート(HAP)の蒲生猛社長と山本貴之常務取締役、畑雅彦稚内事業所長が7日午後、稚内プレス社を訪れ、
蒲生社長は「稚内空港の乗降客はコロナ禍前の90%戻ったものの、私が3年前社長に就任し約束した稚内空港ビルの建て替えは否定するつもりはないが、(改築)時期を明示するのは今の段階では難しい」と、完全回復の道程の厳しさを指摘していた。
禍中とはいえ稚内空港の整備を疎かにしていた訳でなく滑走路など運航の安全に係わる整備は行ってきたとし「稚内のポテンシャル(可能性)の高さを現実にするため、冬季の就航率向上は焦眉の急で、その(冬季就航)信頼性が高まればホテルなどの投資も増すであろうし質の高い観光を複層的に行えるようになる」と将来に向けた構想の一部を明らかにした。
山本常務は「我々航空業界に携わるマンパワーがコロナにより減っており、新しく雇用した人を戦力にするには日数が必要で課題となろう」とし、畑所長は「冬の天候が就航率向上のカギとなり夏季の盛り上がりは今、肌で感じています」と述べていた。
蒲生社長は「ようやく明かりが見えてきたので投資なども2ランク上げて実施して行きたい」と手応えを感じているようだった。