これぞお祭りだ 北門神社例大祭 御輿、威勢よく80段駆け登る
北門神社例大祭本祭の5日、御輿渡御が行われ、朝から市街地を練り歩いた担ぎ手が最後、80段の石段を威勢良く駆け上がった。
御輿渡御はコロナ禍により2020年中止21年はトラックに神輿を乗せて各町内会を巡回、22年は各町内をトラックで回ったあと最後に神社鳥居下の縦通りから本殿まで御輿を担いだが、コロナが明けた今年はコロナ前の通常規模で行われ午前9時に神社前をスタートした2基の御輿は、26団体310人の担ぎ手が交代で十数㌔の距離を練り歩き、午後4時前、神社に戻ってきた。
最後は「ワッショイワッショイ」の威勢の良い掛け声と共に80段の石段を一気に駆け上がると市民から拍手喝采が送らていた。
石段を上がり本殿まで渡御する様子を近くで見ていた市民は「今年はコロナが明けて、漸く通常の生活に戻ったことを実感しています。これぞお祭りという姿を見て嬉しかった。御輿を担いでいた皆さんから元気をもらい、これから頑張ろうという気持ちになりました」と話していた。
「町内ではこども神輿」
本祭の5日、市内各町内会でこども御輿が行われ、小中学生が町内を元気に練り歩いた。
コロナ禍で昨年まで中止や規模縮小して行われたこども御輿だが、今年は殆どの町内で行われ、1200人余りが住むひばり町内会では1~5区に分け行われ、40人余りが参加した4区では法被姿の子どもたちが御輿を担ぎ、町内を1時間ほど練り歩いた。
「安全操業と大漁を祈願」
6日、稚内市地方卸売市場で海上安全大漁祈願祭が執り行われ、水産関係者が安全操業と豊漁を願った。
関係者30人余りが参加し、山本宮司らによる神事が執り行われたあと、風無稚内機船漁協組合長、岡田稚内漁協組合長らが玉串を奉てんした。
山本宮司は「海上渡御では、海難で亡くなられた方の鎮魂の意味も込められているが、知床の事件を機に行うのが難しくなった。違う形で実施できれば」と話していた。
このあと、神輿を乗せたトラックが北船溜り、恵山泊漁港を回った。