週末雑感
商工会議所までの道すがらアーケード街を通ると相沢食料百貨店前に長蛇の列。貝付きホタテの詰め放題に50人超の人が並んでいたのだ。そして翌日も通るとお菓子よりどり1000円セール。相沢の創業101年大創業祭が大混雑している。
今やシャッター街と化したアーケード街が賑わうのは相沢の創業祭とみなと南極まつりのてっぺんおどりと南極踊りに信金フェスタぐらいか。新聞全紙にチラシを折り込む相沢の集客力は老舗の底力を遺憾なく発揮し他の店舗の売り出しも霞んでしまうほどだ。
側聞だが、地方から出店の食品スーパー、ドラッグストアの稚内での売上げは同じような人口規模の町に比べかなり良いようで、建て替えとか新たな出店を検討しているところもあるよう。
コンビニはローソンの進出(7、8月には開店)で、これまで稚内を席巻してきたセイコーマートは危機感を抱いているようだが、勝負は開店してからの接客や品揃えなど、これまでやってきたセコマの店舗戦術に太刀打ちできるかであろう。
食品スーパー、コンビニ、ドラッグばかりでなくどの業界も戦国時代を迎えている。儲けばかり考えているとしっぺ返しされるのが市民の賢さに裏打ちされた稚内経済であり「損して得取る」ぐらいの気持ちで、今だけでなく10年先を見据え商売(事業)していくのが得策であろう。
外からの進出店と相沢など地元商店との違いはマニュアルだけでない〝暖かみ〟であろう。別段接客が良い訳でないが横に繋がる支援の輪の広がりには当方も舌を巻く。