機船漁協総会開く 数年の低迷から回復し当期剰余金4,496万円に
稚内機船漁協は23日午後、水産ビルで第51回通常総会を開いた。
操業日数が増え魚価回復もあって所属する沖底船5隻の水揚げ数量1万7331㌧(前期対比5・2%増)、金額18億853万円(同30・8%増)と伸び当期剰余金として4496万円計上した。
事業別総利益は▽信用1802万円▽販売1億332万円▽第一工場3693万円▽加工センター2175万円など2億7294万円。事業利益1638万円に事業外利益3358万円を足した経常利益は4996万円。
前期繰越剰余金を含めた当期未処分剰余金7700万円は、利益準備金として1000万円、任意積立金2550万円の3550万円とし、次期繰越剰余金は4150万円。
吉田道議ら来賓を前に風無組合長は「コロナ禍の影響を脱し国内経済が緩やかな回復の兆しを見せる中、沖底船の水揚げは主要魚種のスケソ、タラ、ホッケの魚価回復に乗じ当初の計画を上回った。自己資本比率は前期1・39㌽増の35・59%となった。前期までの厳しい環境下に持ち堪え今日を迎えたことに安堵すると共に系統の皆様方の御支援に感謝申し上げます。困難は山積しておりますが安定した経営に努めて行きたい」と挨拶した。
総会後の理事会で23日付で退任した葛西英裕専務理事(73)の後任に神田浩史参事(61)の昇任を決めた。
総会に先立ち全国底曳網漁業連合会の永年勤続(31年)表彰があり、中野完(信用部部長)髙橋実(第一工場工場長)両氏に伝達された。