時の話題 「人事について」
人事異動のことを略し人事と言うが、どうも適材適所という観点から外れている人事が横行しているようだ。出世コースに乗った人間は余程のことがない限りコースから外れることはなく、その一方逸脱した人間は長く冷や飯を食わされるケースが多い。
筆者の同窓でロシア語堪能な稚内市職員は他人との軋轢多く協調できないこともあり人事面でこれまで恵まれることはなく本庁から外局に飛ばされる格好で異動した。
ほかにも私生活、例えば飲酒した翌日休んでしまうとか、上司に反抗的な態度を取る人などは出世コースから外れる。
飲む事では無礼講とは言いながら宴席での言動を根に持ちパワハラまがいの部下いじめをする上司もいる。
人は集い学校生活を送り長じては社会に出て仕事をする中でコミュニケーションをとりながら交流していく。
東大など一流大学を出た人は高級官僚になったり一流の民間会社に就職する。地方も同じように優秀な人間が厚遇されることが多く北海道では北大卒業生が道庁幹部となり道政を動かす。
以前、側聞したことだが、札幌には道庁と石狩支庁(現振興局)があり、いわゆる宗谷と同じ地方支庁である石狩には何十年も異動なく札幌暮らしを続けている道職員が結構な数いるという。
道の人事でさえそうなのだから、優秀な人材が決して多いとはいえない稚内市にあってはある意味、片寄る人事は致し方ないにしても同じ部署に20年以上在籍するのは人権蹂躙と言っても的外れにはならないであろう。