時の話題 「ポテンシャルとは」

 再生自然エネルギーは石油、石炭など化石燃料に頼らない人類にとって今も未来も重要なエネルギーだが、様々な問題点を看過し実施して行くものでなく融通無碍に対処していくべきであろう。
 〝風のまち〟稚内の可能性と言えば風力発電による電力供給で現に宗谷岬の57基はじめ増幌地区などにも次々と施設が建設されている。造っても魂入らずでは利用勝手がすこぶる悪いので国が中心となり道央に電気を供給できる送電線と蓄電池を建設したのは未来の電力産業としての形がつくられたと言えようか。
 工藤市長は以前から「稚内はポテンシャル(可能性)が高いまち」と常套句のように使うが、稚内人にはもう一つ常套句があった。「サハリンは稚内の生命線」
 筆者個人は有力者が言うほどサハリン、ロシアへの思い入れはなく、どちらかと言えばヤルタ会談で当時の米国大統領ルーズベルトとソ連のスターリンとの密約により乗っ取られた北方四島と南樺太への現ロシアへの恨みしかなく、ロシアが友好国とは思ったことは一度もない。
 広すぎるほどの領土を持つロシアは大戦では独軍の侵攻を受け、古くはナポレオンからも領土を侵されるも、裏返しに領土拡張の野心も強く、ソ連時代に連邦国の一つであったウクライナなどはまさに属国であり侵略を正当化している。
 という訳で風力発電施設は稚内に多大な恩恵をもたらすに違いないが、時代は今後、どう変わるか判らないので余り前のめりにならないことリーダー各位に要望したい。

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