商工会議所が75周年の祝い 講演会と祝賀会を催し一堂に会す
稚内商工会議所の創立75周年を記念した講演会と祝賀会が10日開かれ、中田会頭は「会議所の真価が問われており危機感持って会員事業所に寄り添うと共に稚内市の経済発展の力になる覚悟です」などと挨拶した。
サフィールホテル稚内で午後3時から開かれた稚内出身の国土交通省北海道開発局の石塚宗司氏の講演会には武部衆議、工藤市長ら150人参会。石塚氏は「北海道を巡る最近の話題」と題し、大所高所から北海道開発について述べた。
北海道開発の父と呼ばれ、のちに秋田県知事になった島義男の「世界一の町をつくりたい」とする理想を受け次ぎ脈々と続けられてきた北海道開発は現在第8期計画を迎え、強みとされる「食」と「観光」、そして農林水産業の生産1の国是をもって開発は進められ少子高齢化と人口減少が積雪寒冷期というハンデあるも、(本州などとの)都市間格差を縮めようICTを駆使し格差を縮めように今に至っている。
首都直下型地震の発生リスクが高まるなかその際の北海道のバックアップ機能への期待は大きく、カーボンニュートラル(脱炭素)の取り組みも道民1人当り(他県と比べ)1・3倍と高く、バイオマスによる水素製造も期待される。
北海道に誘致されたラピダスは北海道開発のけん引を担うに違いなく2024年問題での道の駅中継輸送への期待も小さくない。
10年、20年先を見据えると一組織でなく道民総動員した取り組みが求められようと最後に話していた。
祝賀会は70人ほど出席し午後6時から開かれ、中田会頭の挨拶に続き、武部衆議が「宗谷の人が安心し暮らせるマチづくりに寄与」、工藤市長は「創立75周年を機に更なる躍進を」、吉田道議は「経済活性化に尽くしてきた役割は多大」などと祝辞を述べたあと、中田会頭、武部衆議らが登壇し鏡開きした。
清水目宗谷総合振興局長の音頭により乾杯し祝宴に入り歓談する中、琴エスワールド理事長の下村道子さん・典子さん親子の「道のり」「昴」など琴演奏があり、締めの挨拶は鈴木市議会議長で万歳三唱し閉会した。