稚内信金総代会で報告 経常利益7億9752万円 自己資本比率60.97%
稚内信金は9日午後、第87回通常総代会を開き、第79期決算を報告した。
委任状含め出席した96人を前に、増田理事長は「新型コロナ感染対策伴う行動制限の結果、営業推進において意図せざる不作為症候群とも言うべき後遺症を実感している。それを踏まえ今年度は、さらに歩みを進め積極果敢に経営戦略を実践する一年にしたい」などと挨拶した。
第79期(昨年4月1日〜今年3月末)決算は、経常収益48億1373万円(前年対比0・2%増)、経常利益7億9752万円(同21%増)、税引き後の当期純利益は5億6870万円(同44・4%増)。収益環境が厳しい中、利ざやの縮小が続いているものの、保有する有価証券を売却し利益を確保した。
配当金を除き内部留保した結果、利益剰余金は519億円を超え、自己資本比率は60・97%(同1・13㌽増)と高い水準を維持している。
今年度の見通しとして、人手不足、資源価格高騰による経済活動縮小が懸念されることから、厳しい決算を予想しているが、自己資本の厚みを拠り所に取引先の資金繰りなど地域経済を支える責任を果たしたいとしている。
常勤監事を退任した本多芳秋氏の後任に石川誠氏(常勤理事)を選任した。