植村政幸さん 北海道犬を育て半世紀 今はオスの狼栄を飼育

植村さんと北海道犬の狼栄

 天然記念物北海道犬協会稚内支部の植村政幸支部長(75)=緑5=は、貴重な北海道犬を飼育し50年余りが経ち「飼い主に忠実なところが魅力」などと犬の魅力を語った。
 アイヌの猟犬として歴史が長く、アイヌ犬とも呼ばれた時代もあった北海道犬は昭和12年、天然記念物に指定された。20代の時、栄地区で隣に住んでいた人が北海道犬を飼っていたことが切っ掛けで自身も飼い始めたという植村さんは、上声問で牧場を営んでいた頃10頭近く飼い繁殖をさせていた時期もあったが、そのご緑地区に移り住んでからは年齢的なこともあり1頭だけを飼い、今はオスの狼栄(9歳)を大切に育てている。
 北海道犬はソフトバンクのCMで白いお父さん役のカイ君が有名になり知られるようになり、一時飼育する人も増えたものの、今は室内で飼える小型犬を育てる人が多く、北海道犬稚内支部の会員は10人余りとなっている。
 今年はコロナが明け、GW中には稚内で4年ぶりに北海道犬の展覧会が開かれた。植村さんは「やんちゃな性格もある北海道犬ですが、飼い主に忠実で息子のように可愛い。北海道犬を絶やさず魅力を伝えていきたい」と話していた。

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