クラーク書店が6月末での閉店決める 電子書籍、ネットの影響
日本最北端の書店として、中央2で営業してきたクラーク書店中央店が6月末で閉店する。神田敏彦社長(76)は「店を続けてこれたのも市民皆さんのお陰。これまでありがとうございます」と感謝している。
昭和59年、稚内信金東支店として使用されていた建物を取得した元市議会議員の河野至緒さん=札幌在住=がクラーク書店(潮見5)をスタートさせ、その後、平成18年から第2店舗として中央2でも店を構えた。
平成26年から経営を引き継いだ神田さんは、書籍や文房具などの販売、小中高の教科書なども取り扱い8年間に亘り営業してきたが、新型コロナの感染拡大やスマホの普及による電子書籍、アマゾンなどネット販売が拡大したことにより売り上げが減少し店をたたむ決断をした。
2年前から閉店を考えていたという神田社長は「稚内に一軒しかない本屋として、なんとか頑張ってきましたが閉店することになり申し訳ないと思っております。河野さんの時代を含め40年間に亘って長く通って頂いた常連さんや多くの市民の皆さんに感謝しております」と話していた。