山田さんが銀2個銅1個に輝き市長に凱旋報告:知的障がい世界スキー

銀2個と銅メダルを手にする山田さん

 今年3月、オーストリアで開催されたVIRTUS(国際知的障がい者スポーツ連盟)スキー世界選手権で銀2つ、銅1つのメダルに輝いた稚内出身の山田雄太さん(37)=旭川在住=が29日、工藤市長を表敬訪問し結果を報告した。
 新型コロナウイルスの拡大で2019年~22年は中止となり、今年4年ぶりに開催された世界選手権に出場した山田選手は、クロスカントリーの個人クラシカル10㌔で2位、個人スプリント・クラシカル1㌔で3位、3人1組で2・5㌔を競う男子リレーで2位、フリー15㌔で4位という好成績を挙げた。
 東小、東中卒で4年前から競技に専念できる北海道エネルギーパラスキー部に所属する山田さんは稚内に住む両親の父善幸さん(73)、母恵美子さん(73)と共に工藤市長を表敬訪問した。
 山田さんから今回の成績の報告を受けた市長は「長く選手として活躍されて本当に凄いです。世界でこれだけの成績に輝く選手が稚内出身であることは誇らしいことです。仕事をしながら選手として頑張っている山田さんの姿は、後輩の子どもたちに励みになるでしょう」と称えた。
 2007年に初出場した世界大会以降、左足のアキレス腱を断裂する大ケガをする前の17年の大会まで金メダル7、銀6、銅2を獲得していた山田さんは、ケガとコロナの影響で世界大会は6年ぶりの出場となり「以前の試合ではエストニアの選手に5分以上も離されて負けてしまったが、今回は18秒差まで縮めることができ、頑張れました」と大会を振り返り今後の目標について「30年に札幌パラリンピックが開催されればそこで金メダルを取りたい」と意欲を燃やしていた。
 両親は今回の結果に「4年前に北海道エネルギー所属になり、練習に専念できる環境が整ったことが大きいと思います。色々な方が息子を応援してくれて本当に感謝しています」と話していた。

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