週末雑感

 耳目を集めた長野県中野市の立てこもり事件は、26日未明に犯人が逮捕され落着した。犯人は市議会議長の息子(31)で何があったものやら。4人もの人を殺し尋常でない状況を想像させるが、この事件だけでなく最近、人の業というのか闇深い心の中を想起させるような事件が多い。
 話は変わって蜜月関係にあった自民党と公明党が東京都の衆院小選挙区立候補を巡って亀裂が入り、公明党は自民党との東京都内の選挙連携について解消するという最後通告を出した。
 30年以上もの連立関係を解消するというのは余程の事であり衆院で単独過半数を確保している自民党の傲りを曝け出した事ともいえ地方は兎も角、東京など大都市選挙区では公明党員の票がなければ落選の憂き目に遭う議員が少なからずいるという状況を鑑みる時、こうまで公明党を怒らせた茂木自民党幹事長らの力不足が露呈したものと言えようか。
 背影としてあるのは維新の会の議席伸長であり「千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ」(わずかな油断や不注意から大きな失敗や損害が生じること)とならねばいいが。
 翻って東京での自民公明両党の対峙が地方に及ばぬということはなく今後の選挙戦に影を落とす事になろう。
 世は今、連立する公明党は別にし自民党に若い有権者が傾いている。「安定した政治を」と支持しているのだろうが、対する立民、維新など野党に政権担当能力が無い訳でなく、議場での侃々諤々だけでなく我々有権者も議論はもとより良識持った侃諤あれば自ずと方向性は見えてくる。

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