臨時議会が開かれ 川野氏が副市長続投 新教育長に佐伯達也氏
市議会は26日、臨時議会を開き、今月末で任期満了となる川野忠司副市長(64)の再任=任期は6月1日から4年間=を決めた。任期途中の今月いっぱいで退任する表純一教育長(69)の後任には企画総務部長の佐伯達也氏(59)を充てた。任期は6月1日から令和7年10月末。
国立旭川工業高等専門学校卒業後の昭和55年、市役所に採用された川野氏は政策経営室行政管理担当主幹、政策調整部参事兼財政経営課長、まちづくり政策部長など歴任。令和元年6月から副市長を務めている。
北大文学部卒業後の平成元年、市役所に採用された佐伯氏は市長公室企画課を振り出しに北海道派遣、社会福祉係長、環境エネルギー課長、庁舎整備推進室長、財務課長、教育部長など歴任。昨年4月から企画総務部長を務めている。
工藤市長が「人格、識見ともに優れており適任者であります」と提案理由を説明したあと、全会一致で同意した。
公務で議会を欠席した川野副市長だが、本紙の取材に1期4年間について「3年以上が新型コロナウイルスの対策に追われた日々だった」と振り返り、2期目に向け「アフターコロナでマチの活性化や観光客が戻ってきているので、これからが正念場だと思っています。しっかりと工藤市長を支えて職員と連携を取りながら地域の皆さんや団体と情報を共有し頑張っていきたい」と話していた。
議会での同意を受け登壇した佐伯氏は「改めて与えられた職責の重さに身が引き締まる思いをしています。表教育長が10年に亘って積み重ねてきた特色ある取り組みなど大事な財産を職員と一丸となって引き継ぐと共に緒課題の解決、新たな取り組みにも果敢に挑戦しながら全ての子どもたちが夢と希望を抱き、このマチに生まれ育って良かったと実感できる教育行政の推進に全力を注ぐ決意であります」と挨拶した。
退任する表教育長は「任期を残しての退任ですが、私の思いを通させてくれた工藤市長、稚内市教育委員会の皆さんの承認で5月末での退任となりました。教育長の重責を10年間担ってきたことは身に余る光栄で、このような機会を与えてくれた工藤市長、支援頂いた多くの関係者に心より感謝申し上げたい」と述べた。
令和元年6月から稚内市監査委員を務めている村里範生氏(69)の再任も同意した。