時の話題 「楊杯は誰の手に」
大相撲五月場所が終盤を迎え10日目(23日)まで横綱照ノ富士と元大関朝乃山が9勝1敗、続いて先場所優勝した関脇霧馬山、平幕の明生、北青鵬が8勝2敗で続く。誰が賜杯を手中にするのか、混沌としヒートアップしてきている。
休場明けの照関は8日目まで全勝も9日目の明生戦で弱点と言えよう体の横を攻められ苦杯舐めるも安定度は群を抜いており優勝の第一候補か。続くのは霧関で優勝は兎も角、大関取りは濃厚になっている。
ダークホースは元大関の朝関で「もしや」も有り得る。
〝規格外〟と言わせる相撲をとる北青鵬(札幌市出身)は今は未だ力不足だが、そう遠くない日にⅤ争いする逸材ではある。
年に90日間、俄か解説者になる筆者の大相撲場所中の懸念は運動(散歩)不足になることで、帰宅しTV桟敷にどっしり陣取ることから散歩する機を失ってしまう。
下駄を履くまで勝負は分からないと言われる。それだけ横綱、大関の実力が落ちていると言うこともでき、相撲協会は新たな大関、そして横綱誕生を待ち望んでいるが、事ここに至っているわけだから焦る必要もなく、じっくり看板力士を育てていけばいいこと、好角家の一人として望んでいる。
個人的に申せば夕食前の相撲観戦は至福の時間であり、その時間が2カ月に一遍やってくるのだから幸せな男だとつくづく思う。
母方祖父の体動かし観戦する様子に幼い頃は不思議に思ったものだが、今、祖父と同じ年になり体動かさずとも熱中する己がいる。