時の話題 「地震列島」

 日本列島は地震列島だ。能登沖に続き11日には千葉県で震度5強の地震があり北海道でもあった。能登地震から1週間経たない強い揺れに改めて思ったのは、これ以上の大地震が起きるのではという憂慮が現実化するのではという恐さだ。
 この地震列島に原発を稼働しようとするのは土台無理があり、確かにウクライナ戦争によってエネルギー価格が高騰しているものの人の命を軽んじる経済優先の浅はかな国策は直ちに止めるべきだ。
 道内の泊原発は1~3号機あり、現在、3号機を優先し国に再稼働申請中だが、原子力規制委は大昔の活動層有無などに難色を示しており、数年での再稼働は到底無理な話だ。
 北電は6月実施を予定し本格的な料金値上げ申請も行っているが先行し4月実施で申請した東電などの審査が長引いており、北電の料金値上げは秋口までズレ込むことが予想される。
 「泊が再稼働すれば値下げできる」と一点張りの主張に、北電という組織のガバナンス(統治)はどうなっているのかという疑念を持たざるを得ない。
 確かに電気は社会インフラで最も大事なものの一つだが、経営状況が悪くなれば値上げ(今回3度目の値上げ申請)し、泊原発の再稼働叶えば料金を値下げするというのは弥縫的主張に過ぎず「こうなれば下がるのだからその前に(料金を)上げてください」というのは社の無能ぶりを白日の下にさらしているだけでないのか。
 道内一の大企業の体たらくは新電力はじめ他の業界にも影響し北海道沈没の一因ともなりかねない。

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