時の話題 「世代交代へ」

 60代も後半になると社会(世の中)の中枢から外れていく感じが募り、自分より若い世代に託すよう心掛けるようになる。
 自らの性格と職業柄もあるが、人とはよく対立した。書いた記事で「裁判所に訴えてやる」と言われた事も何度かあり、ある出店妨害の記事では身の危険さえ感じたこともあった。
 何だかんだありながら老境に手が届くところまで来たのを振り返り、はたと周りを見渡すと30、40代が威勢よい世代の代表格でありその中に含まれる筆者の息子2人もGWの団らん中、夫々の家長らしい事を述べるのを聞き、もう自分が自分がの歳でないこと改めて感じた次第であった。
 人口がピークの5万8千人から半分近くの3万2千人まで減った稚内の差し迫った課題は、この減った人口にどう対処するかということで、工藤市長は今回の市長選で▽子育て世帯の給食費半減▽保育所待機児童ゼロ▽特養老人ホーム待機者ゼロ―など子どもと高齢者が住み良いマチづくりに努めることを公約とし、人口流出の遠因とされる医療体制については新たに包括的な医療提供めざし「在宅医療センター」を作るとした。
 水産、観光など基幹産業関連の経済は堅調なものの、人口減と旭川、札幌から離れた地域という構造的な課題での卸業、経済社会活動に欠かせぬサービス業の撤退など基幹産業以外の衰退と先細りが憂慮され、市民の共通認識は3万人どころか2万5千、2万人割れの恐怖だろうか。
 60、70代が奮起し若い世代に舵を託す事が浮上策となろうか。

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