稚内漁協 昆布早採り、ウニ漁とGW明けの前浜活気付く
はまなす地区の前浜で8日からコンブの早採りが始まり、磯船数隻が出漁した。
稚内漁協のコンブ漁は7月に解禁されるが、早採りはツブやカキなどによる食害や昆布に砂や泥が付着する前に商品価値を高めるため行っており、6月末までの漁期で主に加工用として出荷される。
風弱く波も穏やかだった8日朝、はまなす2~3の前浜の消波ブロック周辺で漁をしていた漁師数人がねじり棒でコンブを採り、岸に戻ってから家族総出で天日干しをしていた。
正午までの採取時間を前に、午前9時過ぎに漁を切り上げた漁師は「量が多かった昨年と比べ今年はコンブが生えている範囲が少なかった」と話していた。
7日からは稚内の前浜でウニ漁も始まり、初水揚げされた。
朝から晴れ波も穏やかになった7日、沿岸漁民は午前6時に一斉出漁し富士見、西浜などの前浜で、箱眼鏡で海底を覗きながら長いタモ網でウニを採取していた。
この日からはウニ漁と同時に一時休漁していたノナ漁も再開され、漁師が殆どノナを採っていた中、西浜地区で漁をしていたベテラン漁師は「海水温は上がってきたのでノナの実入りは良くなった。ウニはもう少し暖かくなると本格化するでしょう」と今後の漁に期待を寄せていた。