筑波大が擬似旅行体験ロボットで、安定したバッテリー効果の研究 

 筑波大が28、29の両日、キタカラアトリウムで将来的に旅を疑似体験できるよう開発したロボットでバッテリーの効率的な活用方法を調べる研究を行った。
 筑波大は、寒冷地でのロボットのバッテリー消費量を調べるテストなどを5年前から稚内で行っており、ロボット工学を専門とする三河正彦准教授(54)を中心とする研究チームがロボットを遠隔操作し稚内旅行を体験してもらう実験を行っている。
 カメラや障害物を探知するセンサー、悪路でも走行できるよう車輪にキャタピラーを備えたロボット「NORl」を遠隔地からコントローラで操作し、ロボットが映した映像を遠くにいる人がVR(仮想現実)機器で見て旅行を楽しめるようにする研究で、17日からロボットを操作するためのプログラミングテストを経て28、29の両日にはセンサーで人が接近した時にバッテリーを効率的に使用するテストなどを行った。
 遠隔地でのロボット操作の課題はいかにバッテリーを長く持たせることかで、今回の実験では人が居ない時にはロボットをスリープ(休眠)状態にさせ、目の前に人が通った時に機械を起動させ、そのバッテリー消費量を調べた。
 今年の夏にも稚内で再び実験を予定しているという三河准教授は「次は稚内で複雑な環境下におけるロボットのバッテリー消費量を調べたい。将来的に旅を擬似体験できる仕組みだけでなく、高齢者が離れた場所にいても地域の集まりにロボットを通じて参加できるようにしたい」と話していた。

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