商工会議所主催のまちづくり講演会 高速道路整備の必要性 

講演する萩原教授

 稚内商工会議所主催の持続可能な稚内(まち)づくり講演会が24日午後開かれ、関係者が宗谷エリアと高速道路を結ぶ必要性などについて学んだ。
 参加した関係者40人を前に、中田会頭が「会議所では人流や物流の要となる高規格道路に関する要望など行ってきた。高規格道路開通の機運を高める機会にして欲しい」と挨拶。続いて北大工学研究院土木工学部門の萩原亨教授が「宗谷エリアにおける高速道路整備の必要性」と題し講話した。
 国境に隣接し離島を有する宗谷では、それを支えている稚内を維持していくことが重要であり高速道路を整備する高い価値があるとするほか、稚内の自然と札幌の都会を往来する非日常を体験するためにも高速道路の直結で四季を問わず車での移動が出来ることは何十年もインフラを使う地域にとってメリットがあるとした。
 このほか、名寄まで170㌔まで離れている稚内では高速道路を使っても救命医療のカバーが難しいことから、救急救命センターの設置が重要であるとも語った。
 終わりに「宗谷は国境に面していることから、高速道路を整備することは国と国の交流の道として大きな意味があり、通年での札幌との安全な往来のためにも必須である」と持論を述べた。

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