【市長・市議選】 工藤氏 貫禄勝ち トップ当選は岡本雄輔氏
稚内市長選と市議選と投開票が23日あり、市長選は工藤広候補が横綱相撲で順当勝ちし、市議選はトップ当選した岡本雄輔候補ら18人の新しい顔ぶれが決まった。
人口減少に伴う経済規模の縮小は市民個々に苦しみを負わせ、ロシアのウクライナ侵攻と為替の円安もあり食料品など中心にした物価高騰は市長選のテーマになる一方、選挙自体にも影を落とした。
工藤氏がいみじくも述べたよう、この町で暮らしたいという若者をどう増やしていくかが市政遂行の眼目であり、ベテラン市長とはいえ今後4年間の工藤氏の手腕が問われている。
市議選に関しては先ず定数を18を大幅に上回る23人も立候補したことは有権者の市政参画を促し評価されようが、投票率を大幅に下げたことは「誰がなってもマチは変わらない」という諦念が表れたものと見ることが出来る。反面「市議候補の質が落ちた」との評もあり当選した議員諸氏の奮闘を望んでいる。
当 9,245票
工藤 広 73 無所属
自民党、立民党推薦
6,061票
佐々木 政美 60 無所属
工藤氏の選対事務所で勝利を確信する歓声が沸きあがったのは午後10時半過ぎだった。集まった100人余りの支援者から歓声が上がり、拍手で迎えられ工藤氏は「皆さんに支えられ、4期目のスタートに立つことが出来ました」と支援者らに謝意を伝えた。
中田選対本部長が「一対一の厳しい選挙でありましたが、なんとか皆さんの絶大なる支援を頂いて当選を勝ち取ることが出来ました。誠にありがとうございました」と挨拶したあと、ダルマ開眼の墨入れした工藤氏は選挙戦について「ダルマ開眼し改めて4期目へのスタートを実感しました。選挙戦で色んな仕事をしてくれた皆さんに本当に支えられました」と振り返り、次の4年間に向けては「選挙活動を通じ市民の皆さんに様々な訴えをさせて頂いた。誇りと愛着を持つ故郷稚内を持続可能な姿にして次の世代に引き継ぎいでいきたい。それをこれからしっかりと実行していく。本当に支えてくれた皆さんや多くの市民に感謝したい」と4期目への決意と感謝の言葉を述べた。
勝利報告後、記者団の取材に工藤氏は「人口減少はなかなか反転させることは難しいが、経済のパイを萎縮させないことを目指し基幹産業やゼロカーボンに取り組んでいく。子育て支援を充実させ、このマチで暮らしたいという若者を増やしていく」とし、新庁舎建設を核とした中央地区の再生については「実施設計が終わり、これから着工する。大きな期待を持ってただ新しい建物が建つということではなく、何が起きても安心安全ということであり駅前の再生を絡めていきたい」と述べた。
佐々木候補がFAXで敗戦の弁
佐々木候補は、選挙の結果を受け、報道各社にFAXでコメントした。
負けはしたが、大変いい選挙ができた。8回の演説会で有権者と私が意見を交わし、自分の街の課題を共有し改善策を探った。共に戦ってくれたスタッフの皆さんも笑顔の絶えない選挙事務所にしてくれ感謝申し上げる。市民の政治に対する意識の変化が感じられた
投票してくれた6061人の市民の皆さんの期待に応えられなかったことは申し訳ありません。敗因は立憲民主が相手候補に推薦を出したことに尽きる。
あす市長、市議に当選証書
市長選・市議選の当選証書付与式は、25日午前10時から市正庁で行われる。
2回連続トップ当選した岡本氏
23人(現職14、元職1、新人8)立候補した市議選で、4年前に続きトップ当選した岡本雄輔氏は、集まった支援者30人余りを前に「市勢発展と市民生活の向上のため取り組んで行きたい」と抱負を述べた。
藤原直樹後援会長が「人口減少問題など稚内には課題が沢山ある。今回トップ当選したということはリーダーになる資格は十分あるということで、再び議長になって頂き稚内市議会をリードしてほしい」と挨拶した。
ダルマ開眼の墨入れをした岡本氏は「7回目の選挙戦で2期連続トップ当選をさせていただいた。最強布陣の後援会のメンバーに支えていただき、本当に感謝を申し上げたい。5月1日から市議会は新しい体制となりますがコロナで影響を受けた経済、物価高騰対策に直ぐにでも取り組んでいかなければならない。私が一番古い議員となるが、しっかりとリーダーシップを取り、4年間も頑張っていきたい」と決意を述べた。
当選者次の通り。
当1,239票
当1,151.175票
当1,102票
当1,023.824票
当835票
当813.471票
当792票
当787票
当738票
当697票
当691票
当662.528票
当662票
当627票
当616票
当577票
当448票
当381票
当359票
小林 晃 77 無新
当307票
松本 勝利 79 無現
当298票
櫻井 等 60 無新
当281票
蓑谷 克行 46 無新
当257票
浅川 晃広 49 無新