市長・市議選告示 市長選は一騎打ちの戦いに 市議選は23人出馬
16日、稚内市長選と市議選が告示され、市長選には現職で4選めざす工藤広候補(73)に対し、新人で元市議の会社役員佐々木政美候補(59)が挑むという一騎打ちの選挙戦に突入した。
選挙の着目点は副市長含め37年もの市職員と3期12年間の市長としての比類なき実績がある工藤候補に対し、市役所新庁舎建設を白紙に戻しアーケード街再生も込め別の場所での建設をとするなど佐々木候補が大胆な公約を示したことで、有権者の判断が注目される。
市議選も予想通り定数18に対し、現職14人、新人8人、元職1人の23人が立候補した。
市長と共に二元代表制の一翼を担う議会議員として人口減少など待ったなしの喫緊の課題解決への意欲と見識があるのか問われる戦いとなろう。
投開票は23日。
次代に道標を示したい 工藤広候補
工藤広候補(73)は、16日午前9時から中央4の選対事務所前で第一声を上げ「次の世代への道標を示す役割を果たしていきたい。最後の最後まで支援をお願いします」となどと訴えた。
第一声に先立ち事務所で行われた出陣式で中田伸也選対本部長が「今回の選挙は一対一の厳しい選挙。多くの皆さんや企業のトップに出席頂き最後の最後まで一票々々を関係者の皆さんに浸透して頂くようにお願いします」などと挨拶。来賓の武部衆議が「稚内の先頭に立ってもらうという工藤市長への声を広げて頂きたい」、吉田道議は「皆さん一丸となって選挙を戦っていきましょう」などと檄を飛ばしたあと、必勝ダルマの片目に墨入れした工藤候補は「先月19日の事務所開きから皆さんに支えて頂き心強い毎日を過ごしてきました。故郷稚内の未来の姿を確実なものにし、次の世代にしっかりと繋いでいく。そのための道標を示す役割を果たすため今日までやってきました。これから一分一秒、無駄にしないよう私の考え、主張をしっかり市民の皆さんに訴えていきたい」と決意を述べた。
続いて事務所前で200人余りの支援者を前に第一声を放ち、「3期12年間、色々取り組んできましたが、このマチで次の世代が安心して住み続けられる未来への道標を示す役割を果たしていきたい。マチの隅々まで色々な訴えをしていきたい。最後の最後までご支持、支援の輪を広げて頂きたい」と力を込めた。
しがらみ政治一掃を 佐々木政美候補
佐々木候補は、立候補届けを提出したあと第一声を放たず、「一握りの人たちに忖度しているしがらみ政治を終わらせたい」と支持を訴えた。
後援会を作らず現市政に批判的な佐々木候補は、立候補届けを提出したあと、手伝いのスタッフらを前にJR宗谷線存続、新庁舎建設を中止しアーケード街にショッピングモールなど入る新庁舎計画、防空壕型津波避難観光トンネルの建設などについて説明。必要な財源についてはふるさと納税制度を最大限に活用することなど訴えた。
140枚のポスター貼りを1人で行うとして出発した佐々木候補は「市民のための政治を取り戻す」と述べ、暴風が吹き荒れる荒天のなか作業を行っていた。
警報下中の舌戦展開 市議選には23人立候補
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