時の話題 「市長・市議選告示」

 きょう稚内市長選と稚内市議選が告示され表明した通り市長選には現職で4選めざす工藤広氏(73)と稚内を愛する市民の会会長の会社社長、佐々木政美氏(59)、市議選には現職14人と元職1人、新人8人の23人が立候補届けを済ませた。
 工藤氏の強みは副市長含め37年間、市に奉職し市役所と市政を知り尽くした上での安定感であろう。カーリング場建設、市役所庁舎改築で異論を説えてきた佐々木氏の強みは法律や事象の勉強、そして何より市民に寄り添った姿勢であろうか。
 工藤氏陣営から「市長も市民に寄り添った市政を遂行している」とお叱りを受けそうだが、当選回数を重ねてくれば一部の市民からの意見を聴きがちになるので、市民大多数という意味合いの「市民に寄り添う」からは若干乖離が生じるものである。
 お二人とも稚内を今以上に暮らしやすく発展させようという気持ちに変わりはないだろうから正々堂々とした政策論戦を期待したいものである。
 市議選には望外の23人(定員18)も立候補したことを先ず評価したい。Uターンし稚内を憂う人、動物病院招致など身近な問題を解決したいという志は見上げたもので、前職時代に議員定数削減を成し得なかった定数削減を一丁目一番地の公約に掲げる現職も。
 市長選同様、遊説し名前を連呼するだけでなく自らの公約を有権者に訴える中味のある選挙戦をして欲しいものだ。
 人口減少、経済疲弊医療、介護・福祉など喫緊の課題解決に取り組むこと。当選者にお願いしたい。

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