統一地方選挙 道議選は吉田氏大勝 知事選も鈴木氏圧勝
9日、北海道知事と札幌市長選、道議会議員の選挙が行われ、知事、札幌市長選、そして稚内市区道議でいずれも現職が当選した。
知事選の最終開票は▽鈴木直道169万2436票▽池田真紀47万9678票▽門別芳夫4万579票▽三原大輔2万4978票。
鈴木氏が池田氏に121万票もの大差をつけ圧勝。現職の強みはもとより一枚岩になった自民党の底力を見せつけた。
稚内市区道議選の最終開票数は▽吉田正人9486票▽建部奈津子4989票。
投票率が前回16年前に比べ20・03㌽下がる54・16%だったことから選挙事体の低調感はあったものの、吉田氏個人の実績と人柄の良さに相俟った自民党の強さの反面、官公庁労組など退潮が際立った選挙だったと言えようか。
当選した吉田氏 市民のため働くこと決意
9日午後10時半過ぎ、吉田氏の選対事務所に当選確実が伝えられると、集まった50人余りの支援者から歓声が上がり、拍手で迎えられた吉田氏は「稚内という看板に責任を持って働いて参ります」と6期目への決意を述べた。
富田選対本部長が「6期目の当選を果たすことが出来ました。16年ぶりの選挙戦は新型コロナの影響で選挙活動も制限があり、相手は女性で先が見えなく苦慮した部分もありましたが、正々堂々と戦い皆さんの頑張りが今日の結果のものと確信しています。温かい支援、ご協力に感謝申し上げます」と挨拶したあと、ダルマ開眼の墨入れをした吉田氏は16年ぶりの選挙戦について「焦りや不安がありましたが、皆さんに支えて頂いた。選挙を通じてお年寄りや特に小さい子どもたちが〝頑張ってね〟と言ってくれた笑顔に対し私は責任がある。初当選の時から私の背中には稚内の看板が付いてることを思いやってきました。名前を書いてくれた一人ひとりの重みをしっかり受け止めながら、これからも頑張っていきたい」などと述べた。
富田本部長の音頭で万歳三唱あと、吉田氏と優佳夫人に花束が贈られ、勝利を祝った。
そのあと、記者団の取材に臨んだ吉田氏は「遊説を通じて多くの方と触れあうことができ、市民のために働く決意を新たにしました。コロナ後の景気対策、子育て世帯や低所得者への支援に取り組む」などと語った。
捲土重来誓う建部氏
稚内市区道議選で敗れた建部奈津子候補選対事務所では 9日午後11時前、磯部拓也後援会長は「残念な結果ではあったが、一石を投じることができた。温かい支えがあったことに感謝しています」建部氏は「残念な結果でしたが、結果をしっかりと受け止め地域で活動していきたい」と捲土重来を誓っていた。