稚内市長選 佐々木氏が出馬会見 工藤市長の不作為糾弾

市長選への出馬を表明した佐々木氏

 大黒2、会社役員佐々木政美氏(59)が7日、稚内軽量運輸社屋(はまなす5)で市長選出馬会見を行い「誰よりも稚内を愛し、市民を愛している。皆んなが長生きし豊かな生活を送れるよう最後の奉仕のつもりで立候補したい」と述べた。
 会見冒頭、後援会幹部が経営に関与していた稚内ゴルフ場、海員会館、港のゆの譲受など、本来事業者の責任で整理させるべきものを税金を使って救済するなど後援者とのしがらみが行政を歪めており、一握りの支援者への忖度は大勢の市民も嫌気を指さしているなどとし「稚内には課題が山積しているが、市長としてやる気が感じられず長期政権がもたらした逆効果ばかりだ」と語気を強めた。
 ふるさと納税の寄付額が少ないこと、労働人口の急減による人手不足の深刻化に対し何の対策も打ち出していないことなどに触れ「政治の使命は市民の生命と財産を守ること。市長が副会長を務めるJR宗谷線活性化協議会が稚内~名寄間でのバス実証実験を決めたことからも現職市長からには気概も気迫も感じられず交代を求める」と述べた。
 13日に改めて発表するという政策の一部について触れた佐々木氏は、JR宗谷線の存続について「時間がない。鉄道は道民の基盤であり、自らの足を守るためにも住民が負担しなければならない部分があると思う。貨物列車の運行などで黒字化は可能である」となどとし、「市長として一年だけでも担わせて欲しいと思うくらいにJRの問題に関しては時間がない」と喫緊の問題であることを強調していた。
 しがらみのない政治を目指すため、後援会を作らず、8回の個人演説会で市民に対し詳細を説明したいとしている。

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