稚内市 リサイクルセンターの落成式が行われ、きょうから供用開始

ペットボトルを処理する作業を実演する職員

 稚内市の新しいリサイクルセンターの落成式は1日、施設内で行われ、関係者が新しい施設の完成を祝い供用を開始した。
 平成11年から使用していた国道40号沿いの若葉台にある施設は20年以上が経過して老朽化が進んだことに加え、各施設が敷地内に分散しており作業する上で非効率なことが多くあったことから、搬入・処理・搬出作業の機能を一つに集約して効率的な処理体制を図るため総事業費約10億800万円(国の補助3分の1)を投じ整備した。
 新しいリサイクルセンターは、2年前まで使用していた旧一般廃棄物最終処分場の隣接地に整備され、処理施設1050平方㍍の中にスチール・アルミ缶・ペットボトル、容器包装プラスチックなどの圧縮機が効率的に作業ができるよう配置。これによって処理機能が2割ほど向上し、現在21%(全道平均23・4%)の稚内のリサイクル率は25%ほどまで上がるものと試算している。
 落成式に出席した関係者50人余りを前に、工藤市長が「リサイクル率向上は地球環境の負荷軽減、市民皆さんの生活の質の向上にもつながるもので、環境都市を目指す本市にとってリサイクル推進の象徴的な施設になることを期待しています」などと挨拶したあと、市長ら関係者7人によってテープカットが行われた。
 このあと稚内衛生公社の収集車がペットボトルや空き缶など資源物を運び込み、運搬から分別、圧縮など作業工程を実演した。

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