商工会議所議員総会開催 新たな成長軌道へ向け挑戦 南地区再開発委員会設置も
稚内商工会議所は31日午後、宗谷経済センターで第147回通常議員総会を開き「持続可能な新たな成長軌道への挑題」を基本方針に新年度活動を推し進めて行くことにした。
出席した36人(ほかに委任状出席24人)の議員を前に中田会頭は、現下のロシアのウクライナ侵攻、燃料・原材料費など経営コストが上昇する中、電気料金値上げも予定されていることなど触れたあと「コロナと共生しながら経済活動行うことこそが一番の経済対策と考えております。また海員会館の閉館など空地が広がり空洞化が進む南稚内駅を中心にした南地区の賑わい創出に向け、4月、市が施行する立地適正化計画も踏まえ、市に対し提言する目的で特別委員会を設置すること提案しております。来年度こそコロナを乗り越え地域活動の新たな成長軌道のスタートとなるよう願っております」と挨拶した。
第28期の基本方針は①地域振興のための意見・政策提言の展開②地域経済活性化事業の推進③商工会議所運営基盤の強化―の3つの柱を据え、①の地域振興では▽水産・酪農・観光の3つの基幹産業の連携部会開催▽南地区再開発調査検討特別委員会の設置▽政策運営委員会と青年部(YEG)との意見交換会開催▽課題解決に向けたの会議所の事例を研修する視察等の実施、②の経済活性化では▽デジタル化(電子商品券)の調査・研究▽日本・北海道商工会議所主催事業への出店と稚内ブランド販路開拓・拡大に向けた取組みの検討▽SNS活用した情報発信など新規事業とした。
ほかに新規事業として▽同所創立75周年記念事業▽第35回全道商工会議所女性会研修交流会の稚内開催(平成22年以来13年ぶりに10月200人参加)。
継続事業として10月スタートするインボイス制度周知と伴走型経営支援に取組む。
エネルギー価格及び物価高騰に係る経済対策の強化促進を特別要望に40項目を陳情要望することにした。