NUMO概要調査反対 核施設誘致反対協が知事候補3人に核問題の質問状

 核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会は、北海道知事選挙候補者3氏(池田真妃氏、門別芳夫氏、鈴木直道氏)に対し行った核のゴミ問題に関する質問への回答を公開した。
 北海道には「核のゴミは受け入れ難い」という条例がある中、NUMO(原子力発電環境整備機構)が寿都町などで概要調査を行おうとしているが、調査に対し反対か否かという質問に〈池田氏〉道民の命と暮らしを守ることが知事に求められる最優先課題。将来に亘って安全性を担保することが難しい状況であることを踏まえれば調査は反対〈門別氏〉条例の文言は適切でありこの大地と環境、そこに住む人の永続する安全を何より優先し守る義務がある。調査には断固拒否する〈鈴木氏〉最終処分場の選定については、条例の制定の趣旨を踏まえ、現時点で反対の意見を述べる考えがある―などと回答した。
 幌延町深地層研究は、研究期間20年程度となっているが、約束は果たされず延長され何時まで続くのか明確になっていない。原子力機構は速やかに研究終了時期と施設の解体・埋め戻しの工程を明らかにすべきと考えるが3氏の考えを聞きたいとの質問には〈池田氏〉研究延長が終了する2028年度に達した時点で研究を終了し、3者協定に則り研究施設を閉鎖することが必要確認会議で住民の疑念などの解消に努めることが肝要〈門別氏〉原発の再稼働、核のゴミの受け入れも反対。研究を中止し施設解体、埋め戻しを行うべき。即刻、幌延から撤退してほしい〈鈴木氏〉これまで開催した確認会議では、機構から研究機関の延長は想定していないこと、令和10年度までに必要な成果を得て完了する説明を確認しており埋め戻しなど具体的工程については研究終了後に示すと説明を受けているなどとした。

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