稚内漁協総会開く 昨年度総扱い高約30億円、ナマコが稼ぎ頭に
稚内漁協は24日、第75回通常総会開き、昨年度の事業報告など承認した。総取扱高は前年比2・2%増の29億7400万円だった。
出席した組合員ら90人余りを前に、岡田直行組合長は挨拶し、昨年コロナ禍やウクライナ情勢、急激な円安による燃料など関連資材の高騰により厳しい経営であったなど振り返った上で、主要魚種のコンブついて昨年、実入りの状態を考慮し解禁日を遅らせたが、天候不順の影響から思うような採取とならなかったものの、最終的に数量160㌧(前年182㌧)、金額で3億円(同2億9000万円)、ナマコについては257㌧(同256㌧)と前年並みに推移し中国経済の回復によって価格は高騰し金額は12億1000万円(同11億1000万円)の取り扱いになったことなどを報告し「全体の収支では税引き後1億100万円の利益をあげることができたのは組合員皆さんのご尽力によるもの」と感謝していた。
利益の5%を配当し残りは全額を内部留保することに理解を求め、今後について「水産物の安定供給に努めると共に、漁家経営の安定と組合の健全経営を図るべく役員職員一丸となって頑張っていきたい」などとした。
損益計算書によると事業総利益2億8043万円、事業利益1億1676万円、経常利益1億2535万円、税引前当期利益1億2230万円の実績を残した。