天北堆

 木彫りカメを彫り38年、交通安全願い市に寄贈してから20年。出来ることではない◆作者の門間喜一郎さん(81)は毎日1体ずつ彫るのを日課にしており、まさに亀の歩みのように辛抱強い◆徳川家康ではないが、人生は重き荷を背負い長い坂道を上るようなもので、そこに勝者や敗者は存在しないのだが、堆子含め人間というのは区分けしたがる◆門間さんのように年を取ったら坦々と生き幾らでも人の役に立てるよう努め最期の瞬間「幸せな人生だった」と孫らに囲まれ走馬灯のように想い起こせばいい。

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