時の話題 「侍ジャパン優勝」
先ずは栗山侍ジャパン優勝おめでとうございます。世評では米国などに続きオッズで4番目だったが、何故かしら今年の侍ジャパンはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が始まる前から「優勝」が合い言葉のようにチーム内ばかりか日本全体で叫ばれ、その通りになったのは神懸りだったと言えようか。
21日春分の日の準決勝戦は神懸りの死闘であった。メキシコに3点先行され七回に吉田の3ランで追い付くも八回表に2点取られ突き放されるも八回裏に1点あげ九回を迎えたのだが、選手ばかりでなく観戦者の誰もが負ける気がしなかったのではないか。
実際、先頭の大谷が2塁打を放ち塁上で両手で「俺に付いて来い」とカモンポーズ。吉田が四球で歩き不振だった村上がセンターオーバーの長打を放ち2塁の大谷に続き1塁の韋駄天周東も長駆ホームベースを駆け抜けサヨナラ勝ちした。
〝村神様〟と褒め上げられた村上は、確かに昨季、三冠王を取ったのだが、筆者思うに23歳と若く30歳前後が中心のつわもの揃いのメンバーの中では不振というより未熟な精神力故の不振だったのではと見ている。
それにしても大谷翔平の他選手を鼓舞するパフォーマンスには舌を巻く。解説者が言っていたが、まさに「野球小僧」であり、その真骨頂をWBCで思う存分見る事ができた。
米国との決勝戦は一見接戦のようだったがジャパン強しの感を強くした。
個人的には評価していなかった栗山監督だったが、選手を信じる姿勢には敬服した。